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はじめに

ぐるなびやFOOMOOを見てみると、 かなり考えた構成をしているのが分かります。 どうしたらユーザにとって 直感的な検索インタフェースになるかを考えてみます。 ここで言う「直感的な」とは、 意識を妨げることなくかつステップが苦にならないさまを言っています。

検索軸

今どきキーワード検索が当たり前のように思えますが、 ぐるなびやFOOMOOなどに代表される一覧系情報の検索においてはそうでもありません。 つまり、ぐるなびやFOOMOOなどで 「笑笑」などテキストを入力して検索することはないのです。

ではどのようにユーザは検索をするのかと言うのが、検索軸です。 ユーザは、東京を指定して、さらに新宿に限定し、 和食を選ぶことで店舗の一覧に行き着きます。 ここで検索軸はふたつ存在しています。

  • ロケール(東京、新宿)
  • 料理(和食)

軸選択とプライオリティ

検索軸はいくつか存在しますが、 あらゆる軸を並列にして好きなようにそれぞれ選択してね、 という構成にはなっていません。 複合する検索軸はせいぜいふたつですし、 ロケールは必須の検索軸になっているようです。 ぐるなびやFOOMOOなどでは、 ユーザにお店まで足を運んでもらうことが必須ですから、 ロケールが必須なのもうなづけます。 また、ロケールの選択だけで店舗の一覧に到達できるのもおもしろい点です。

ウィザード

システムがまず最初に用意しているインタフェースはウィザード的です。 つまりシステムはこう言っています。

  1. まず地域を指定しましょう。
  2. もっと地域を絞りましょう。
  3. 最後に料理の種類を選びましょう。

このことは特に重要で、 いくつかの検索軸をテーブルに配置しただけのインタフェースをいきなり見せたりはしません。 最後の最後に詳細まで絞り込みたい人にしか提供していないわけです。 こここそ、システム屋が疎かにしがちなところで、 できるできないの観点を頭にもってきてはいけないのです。

特集やシーン

検索軸の他に、特集やシーンなどと呼ばれる特殊な選択軸が存在します。 これらの選択軸は一覧画面に表示されません。 従って、詳細に絞り込む段階では選ぶことができないものです。 ウィザードによる選択のみであるこの特殊な選択軸は、 より感覚的でありユーザフレンドリーです。 内部的に複数の選択軸を組み合わせたものなのか、 あるいは言葉通り特集としてカテゴリグループを作っているのかもしれません。